Scheme 関連の文書を翻訳する際の規約を定めます。
Scheme やコンピュータに関係する用語の訳語を以下のように統一します。
| 英語 | 日本語 | 備考 |
|---|---|---|
| arbiter | アービター | [SCM] |
| arity | アリティ 引数の個数 |
関数がいくつの引数をとるかという性質のこと。 |
| atomic | アトミック | [SCM] 何らかのトランザクションの 1 実行単位内で行われるということ。 |
| bignum | 多倍長整数 | |
| bit string | ビット列 | [MIT Scheme] |
| body | 本体 | 主要なコードのこと。 |
| boolean | ブール型の、ブール値の | |
| box | ボックス | [MzScheme] |
| close | クローズ | ファイルやポートを close する場合、「クローズ」と訳す。 |
| compound condition | 合成コンディション | [SRFI-35] 複数のコンディションを合成したコンディション。 |
| condition | コンディション | [SRFI-35] 例外情報を保持するオブジェクト。 |
| cons | コンス | car と cdr をもつデータ構造。pair と呼ばれることもある。 |
| construct | - | プログラミング言語を構成する概念・構文・型・値・手続きなどを表す一般名称。 日本語に直訳しにくい言葉なので文脈に応じて訳すこと。 |
| continuation | 継続 |
[R5RS] ある特定のレキシカル位置にジャンプするためのオブジェクトのこと |
| conventional array conventional vector |
従来式配列 従来式ベクタ |
要素の型が一定でない配列やベクタ |
| custodian | カストディアン | [MzScheme] |
| destructive | 破壊的な | 渡された引数を変更するような手続きを destructive procedure という。 |
| dynamic wind | 動的ワインド | |
| eager comprehension | 先行内包 | [SRFI-42] 先行評価による内包。遅延内包の対義語。 |
| eager evaluation | 先行評価 | [SRFI-42] 遅延評価の対義語 |
| enclosed array | エンクローズド配列 | [SCM] 共有配列の配列 |
| end of file | ファイル終端(EOF) | |
| end of line | 行終端(EOL) | |
| equivalent | 同値な | eq?, eqv?, equal? 手続きなどのことを同値述語と呼ぶ。 |
| equivalent | 等価な | 文脈で同値関係を表すのではない場合、原則として「等価な」と訳す。 |
| evaluate | 評価する | 式の値を計算すること。 |
| evaluator | 評価子 評価機 |
式を評価するプログラムやコードのこと。 |
| exchanger | エクスチェンジャ | [SCM] リソースの排他制御を行う手続きのこと。 |
| exact number |
完全数 正確数 |
[R5RS] |
| feature | フィーチャ | feature が単なる「機能」という意味ではなく、 「機能グループ」という意味で使われるときは「フィーチャ」と訳す。 【例】SLIB フィーチャ |
| fold | 畳み込み | リストの要素に関数を適用してリストを構築するための Scheme 手続き |
| formal argument | 仮引数 | |
| hygienic | ハイジニックな | [R5RS] 名前の衝突を起こさない.... |
| improper list | 非真正リスト 非真正のリスト |
cons セルの末端に nil でないものがあるもの。 |
| index | インデックス | 文字列、リスト、ベクタなどの要素の位置を表す整数。 |
| inexact number | 不完全数 不正確数 |
[R5RS] |
| intern | インターン化 | シンボルをパッケージ内で名前で一意に参照できるようにすること。 |
| large precision integer | 大精度整数 | 精度に実際上の制限がないような整数。 |
| lazy comprehension | 遅延内包 | [SRFI-42] 遅延評価による内包 |
| linear update | 線形更新(な) | [SRFI] 潜在的に破壊的な関数。詳しくは SRFI-13 などを見よ。 |
| match | マッチ、マッチする | 正規表現などのパターンに match する |
| memoize memoization |
メモイズ メモ化 |
負荷のかかる関数計算において、 過去に行った計算結果をキャッシュしておくことで 同じ引数の計算に対して高速化を計ることを言う。 |
| multiple values | 多重値 | [R5RS] values 手続きで生成される。 |
| mutation procedure | 破壊的手続き | [MIT Scheme] |
| open | オープン | ファイルやポートを open する場合、「オープン」と訳す。 |
| pair | ペア | car と cdr をもつデータ構造。cons と呼ばれることもある。 |
| permission | パミッション | UNIX におけるファイルのアクセス権設定のこと。 |
| primitive | プリミティブ | Scheme 処理系に組み込みの関数やマクロなどのこと。 |
| promise | プロミス | [R5RS] Scheme 言語で遅延評価を行うためのオブジェクト。 |
| proper list | 真正リスト 真正のリスト |
通常のリストのこと。cons セルの末端が必ず nil になるもの。 |
| read syntax | 読み取り構文 | |
| reader | リーダー | Scheme 実装系における外部表現を読み取る部分のと。 |
| rest argument | 残余引数 | (lambda (arg1 . rest) ...) の rest のこと。 |
| Scheme implementation Scheme processor |
Scheme 処理系 | |
| spine of list |
リストの脊髄 リストの背骨 |
リストの第 1 階層のこと。意味が分かりにくい場合は訳注をつけること。 |
| syntax | 構文、文法 | Scheme のマクロのような syntax を「構文」と訳し、 言語構造の規則のことを「文法」と訳す。 |
| syntax transformer | 構文トランスフォーマ | 構文シュガーをベースとなる Scheme 処理系で解釈可能な構文に変換する構文のこと。 |
| tail body | 末尾本体 | [R5RS] 式の末尾に位置し、値を返す式群のこと。 |
| tail expression | 末尾式 | [R5RS] 式の末尾に位置し、値を返す式のこと。 |
| thunk | サンク | Scheme では「引数をとらない手続き」という意味で使われることが多い。 |
| undefined undefined value |
未定義値 | [SCM] シンボルが定義されていないことを表す。 |
| unfold | 逆畳み込み | Scheme 手続き |
| uniform array | 一様配列 | SCM のデータ型 |
| unspecified | 規定されていない | 「仕様上は規定されていない」という意味の場合はこのように訳す。 |
| unspecified value | 不定値 | [R5RS] Scheme で値が確定していないことを表す語。 |
| variable arity | 可変個引数 | 「可変長引数」とはしない。 |
| vector | ベクタ | Scheme のデータ型 |
| vicinity | 近傍位置 | [SLIB] ファイル システムの特定の位置を表す。 |
| will | ウィル | [Gambit, MzScheme] ファイナライザをもつオブジェクト。 |
| will executor | ウィル エグゼキュータ | [MzScheme] 値とそのファイナライザのコレクションを管理するオブジェクト。 |
| 英語 | 日本語 | 備考 |
|---|---|---|
| Note: | ノート: | ある種の段落の先頭につく接頭辞。 |
| Rational: | 論拠: | ある種の段落の先頭につく接頭辞。 |
| Warning: | 注意: | ある種の段落の先頭につく接頭辞。 |